町家の秘密
~ その13 ~
先日、龍吐水の経年の汚れを拭いていると、下から文字が出てきました。『山口久兵衛 浅草花川戸』と刻印されており、早速検索してみましたが、現在はそのような店鋪はなくまた記録も見つかりませんでした。

ただ、いくつかYahooオークションなどに同じものが多数出品されていましたので、結構普及品だったと想像されます。

龍吐水とは、大きな水鉄砲のようなもので江戸時代から火消しのために使われていたそうですが、消火機能はあまりなかったろうと思います。前の持ち主さんはきっと京都の町衆として火消し役をされていたのでしょう。

火消しでは江戸が有名ですが、京都も火消し衆が組織されていたようです。次の機会にはその事について、お話しさせていただきますたいと思います。
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