町家の秘密
~ 楽平家カフェの看板 ~
開店4ヶ月半にしてやっと看板類が整いました。
建物につける看板で楽平家はちょうど交差点にあるので、 車からでも自転車でも歩いていても目に入ことを意識して設置しま した。
楽平家のシンボルマークは赤と白で目立つので良いのですが、 実際に何のお店かわからないので漢字表記とフリガナとカフェであ ることもわかるようにしました。
またビルマ語での表記もさりげなく入れています。 デザインとして単純に面白く日本人にはどこの言葉なんだろうと興 味を惹くし、ミャンマー人には言うまでもなく喜ばれるだろうと考えたからです。

看板を整えるにあたって京都では日本一厳しいと言われる看板規制 というものがあると知りました。

国土交通省による屋外広告物法で、 各都道府県で独自の規制を設けることを許可しています。

京都市独自の景観条例は 、「けばけばしい印象を与える色」「建築物との不調和」「 都市の美観・自然景観を害する」といった要素の含まれるものはNGとなっています。

特に赤や黄色などが抑えられる色彩で彩度が高いと規制対象になり 面積の50%以下に抑えないといけないです。

実際、今回の看板のデザインのバランスとしては、もう少しシンボルマークを大きくしたかったのですが、 仕方なくギリギリ50%の面積としています。
次は吊り看板(袖看板)です。

古さを逆手に取ったお洒落さと渋さを併せ持つrusticな表情 が合うと思いましたので、塗装せずに錆びさせています。 片方だけが赤っぽいのは雨の当たる場所が早速錆びてきているから です。
楽平家の格子に使われている楕円形をモチーフにして全体に丸いフ ォルムで、統一性を持たせたデザインにしました。 実はビルマ文字がもつ特性を意識させる狙いも込めています。

ビルマ語の楽平家カフェの表記であるラペイエサインを見てくださ い。上に出ているヒゲ(イエチャ)みたいなものやマル( ロンジーティン)、足のようなもの(タチャウンギン) はビルマアルファベットの符号です。

それを別にすれば大概のビルマ文字は楕円の中に収まります。 特に意味はないデザイン上の類似性ですが、私個人としては円満、 円滑、調和、和合など丸みのあるもののイメージを借りて、 楽平家を誰でもハッピーになれる場所にしたいという願いを込めています。

イベントなどの告知ボードや、良くある置き看板も作りました。 雨の日や夜なども蛍光灯で目立つようにしています。
今回、看板と立地の関係、認知度を高める方法についても試行錯誤しながら進めて来て、やはり客足に直接関係していると感じています。 京都の看板規制で全国展開のチェーン店も看板の色も変えいてちょ っと面白いのでその話も含めて、引き続き来月も看板についてお話したいと思います。
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Tilda